歯が痛いとき
歯の痛みは「いつ、どのように痛むか」で原因が分かれます。噛んだときだけズキッとするのか、じっとしていてもうずくのか、冷たいものに一瞬しみるのか、夜になると強くなるのか — この四つだけ整理してお越しいただくだけでも診断がぐっと早くなります。議政府ボストンミソ歯科は症状だけを聞いて治療を決めるのではなく、レントゲン・3D CT(CBCT)・キュレイ(Qray)検査で原因を確認したうえで、なるべく削らず、なるべく抜かない方向からまず検討します。
ひと目でわかる — ズキズキする歯の痛み、原因と歯科での検査・治療は?
短い答え: 歯の痛みの原因の多くは、深くなった虫歯、神経(歯髄)の炎症、歯根の先の炎症、ひびの入った歯、歯茎の炎症の五つです。歯科ではレントゲンと冷刺激・打診・咬合の検査で原因の歯を絞り込み、必要に応じて3D CTとキュレイ(Qray)蛍光検査を加えたうえで、原因に合わせて治療します。じっとしていてもうずく、または夜に痛みが強くなる場合は、まず神経の炎症を疑います。
| このように痛むなら | まず疑う原因 | 歯科で確認すること | 治療の方向 |
|---|---|---|---|
| 冷たいもの・甘いものがしみ、次第に痛みが長く続く | 神経の近くまで深くなった虫歯 | レントゲンで虫歯の深さ、キュレイ(Qray)蛍光検査で初期の虫歯 | 深さに応じてレジン・インレー、神経まで達していれば神経の治療後にクラウン |
| じっとしていてもうずき、夜に痛みが強くなる | 神経(歯髄)の炎症 | 冷刺激検査で痛みがどのくらい続くか、レントゲン | 抜歯ではなく神経の治療で歯を残すのが原則 |
| 噛むと響き、歯茎が腫れたり膿が出たりする | 歯根の先の炎症(根尖膿瘍) | 打診検査、レントゲンの黒い影、必要に応じて3D CT | 神経の治療。すでに神経の治療をした奥歯であれば、再根管治療(root canal retreatment)・歯根端切除術(apicoectomy)・歯根切除術(root resection)・抜歯のどれで進めるかを見極めます |
| 特定の部位で噛んだときや離したときだけズキッとする | ひびの入った歯(歯のひび割れ) | 咬合(occlusion)検査とキュレイ — レントゲンには写りにくいです | ひびが歯根まで達する前ならクラウンで覆い、歯根まで割れていれば抜歯 |
| 歯茎が腫れて出血し、鈍く痛む | 歯茎の炎症 | 歯茎の状態と、レントゲンで骨の高さ | スケーリング・歯周ポケット内歯石除去 |
表はよくあるケースをまとめたもので、症状が重なることも多いため、原因は検査で確定します。以下で原因別に詳しくご説明します。
歯が痛いとき、よくある原因は何ですか?
ほとんどは次の五つです。
- 虫歯が深くなった場合 — 甘いものや冷たいものにしみていたのが、次第に長く痛むようになったら、虫歯が神経の近くまで進行したサインです。早期なら虫歯治療で済みますが、放置すると神経の治療が必要な範囲まで進みます。
- 神経(歯髄)の炎症 — じっとしていてもうずき、夜になると強くなり、熱いものに反応する場合は神経の炎症が疑われます。この段階でも抜歯ではなく、神経の治療で歯を残せる場合が多くあります。
- 歯根の先の炎症(根尖膿瘍) — 噛むとズキズキし、歯茎が腫れたり膿が出たりする場合は、歯根の先に炎症がたまっている状態です。レントゲンに黒い影として写ります。
- ひびの入った歯(歯のひび割れ) — 特定の部位で噛んだときだけズキッとし、噛んで離した瞬間に痛むのが特徴です。レントゲンには写りにくいため、キュレイと咬合の検査で見つけます。
- 歯茎の炎症 — 歯そのものより歯茎が腫れて出血し、鈍く痛みます。この場合は歯周治療(periodontal treatment)の範囲です。
親知らずの周りが腫れて痛む場合は原因が異なるため、親知らずが腫れて痛むときをご覧ください。
自宅でまず確認できることは?
- 痛み方 — 噛んだときだけ/冷たいものだけ/じっとしていても/夜になると強くなる。おおむね「ひび・初期虫歯 → 深い虫歯 → 神経の炎症」の順に近いですが、重なる場合も多くあります。
- 持続時間 — 刺激がなくなるとすぐに止まるのか、10秒以上続くのか。長く続くほど神経の炎症である可能性が高くなります — ただし確定は検査によります。
- 歯茎の状態 — その歯の歯茎が腫れているか、押すと膿が出るか。
- 最近の治療歴 — つい最近クラウンやレジンの治療をした歯であれば、高さが合わずに痛む場合もあります。
鎮痛剤で一時的に和らいでも、原因はそのまま残っています。特に「数日痛んだ後、急に痛まなくなった」場合は、治ったのではなく神経が壊死して感覚がなくなった可能性があり、むしろ確認が必要です。
歯科では何を確認しますか?
レントゲンで虫歯の深さと歯根の先の炎症を確認し、必要に応じて3D CTで歯根の間や骨の中の状態を確認します。キュレイ(Qray)蛍光検査は、レントゲンには写りにくい初期の虫歯や表面のひびを補助的に示す検査です — 歯茎の下や深いひびは蛍光でも見えないことがあるため、「ひびの入った歯」は咬合の検査とあわせて判断します。さらに冷刺激・打診・咬合の検査で、どの歯が原因かを絞り込みます。結果は画面で一緒に見ながらご説明します。
原因別に治療方針はどう違いますか?
- 虫歯 → 深さに応じてレジンまたはインレー。神経まで達していれば、神経の治療後にクラウン。
- 神経の炎症・歯根の先の炎症 → 神経の治療で歯を残すのが原則です。夜眠れないほど痛んだ奥歯を抜歯せずに残した症例もあります。
- ひびの入った歯 → ひびの深さが鍵になります。歯根まで割れていれば抜歯が避けられませんが、その前であればクラウンで覆って進行を止めます。
- 歯茎の炎症 → スケーリング・歯周ポケット内歯石除去。
「抜かなければならない」と言われた方は、抜歯前に確認する四つのことを先にお読みになることをお勧めします。
こんな場合は先延ばしにしないでください
- 顔や歯茎が目立って腫れている — 炎症が広がっている状態です。
- 夜、目が覚めるほど痛む — 神経の炎症が進行した状態です。
- 噛んだとき特定の歯だけがズキッとする — ひびがさらに広がる前に確認が必要です。
木曜日は21時まで夜間診療を行っています。夕方にひどくなる痛みは、その日のうちにご確認いただけます。
関連診療・症例
- 虫歯治療
- 歯周治療
- 歯根の間に炎症ができた奥歯を、抜歯ではなく神経の治療で守った症例
- 歯茎から膿が出て動揺していた歯、根管再治療で残した症例
- 繰り返し外れるクラウンを、原因から見直した症例
- 症状セルフチェック
- 自由診療 料金のご案内
よくある質問
歯科ではどんな検査を受けて、検査費用はいくらですか?
口腔検査とパノラマX線撮影で全体を確認したうえで、冷刺激・打診・咬合検査で痛む歯を絞り込み、必要な場合にのみ3D CT(CBCT)とQray検査を追加します。初診料とパノラマ撮影には健康保険が適用され(自己負担30%)、3D CTは保険適用の条件に該当すれば保険、それ以外は自由診療です。正確な自己負担額は検査項目が決まった後に受付でご案内し、治療が必要な場合は項目別の費用をまず書面でご説明します。初診時の検査と費用は自由診療 料金のご案内の一番上にまとめています。
鎮痛剤を飲めば楽になるのですが、それでも受診が必要ですか?
鎮痛剤は痛みを隠しているだけです。虫歯や炎症はその間も進行し、早期ならレジンで済んだはずの治療が神経の治療・クラウンへと大きくなります。痛みが繰り返す場合は、原因の確認をお勧めします。
痛かった歯が急に痛まなくなりました。治ったのでしょうか?
神経が壊死して感覚がなくなっている場合が多くあります。その後、歯根の先に炎症がたまり、腫れたり噛むとズキズキしたりする形で再び現れます。痛みが消えていても確認が必要です。
どの歯が痛いのか分かりません。
よくあることです。神経の痛みは上下・隣の歯にも広がって感じられます。冷刺激・打診・咬合の検査とレントゲンで原因の歯を絞り込みます。
歯がズキズキ痛みます。今日すぐ行ってもいいですか?
今日すぐ来院される場合は、当日の診療が可能かどうかをまずお電話(031-871-2275)でご確認ください。当院は議政府(ウィジョンブ)駅から徒歩約3分、回龍(フェリョン)駅からは1号線で1駅です。その日の予約状況によって診療時間が変わることがあるため、いつ・どのように痛むかをあわせてお伝えいただければ、受付で診療時間をご案内します。木曜日は21時まで夜間診療を行っています。アクセスは診療時間・アクセスにまとめています。
参考文献
本文の確認の順序と診療方針はボストンミソ歯科の基準であり、原因・機序・治療効果は以下の文献に基づいています。
抜歯を勧められた歯であれば → 天然歯を残す治療 — 抜歯前に確認する基準で、残せる場合と難しい場合をまず確認してください。
- Lubisich EB, Hilton TJ, Ferracane J. Cracked teeth: a review of the literature. J Esthet Restor Dent. 2010;22(3):158-167. doi:10.1111/j.1708-8240.2010.00330.x.
— ひびの入った歯の症状(噛んだとき・離したときの痛み)と診断の難しさをまとめた文献。 - American Association of Endodontists. AAE Consensus Conference Recommended Diagnostic Terminology. J Endod. 2009;35(12):1634. doi:10.1016/j.joen.2009.09.035.
— 可逆性・不可逆性歯髄炎、根尖性歯周炎の診断用語と基準。 - Gomez J. Detection and diagnosis of the early caries lesion. BMC Oral Health. 2015;15 Suppl 1:S3. doi:10.1186/1472-6831-15-S1-S3.
— 蛍光(QLF)検査の原理と限界。
※ この案内は一般的な情報であり、同じ症状でも原因や治療方針は口腔の状態によって異なります。診断は検査後に院長が直接ご説明します。すべての歯科治療は個人差により、痛み・出血・感染などの副作用が生じることがあります。
ボストンミソ歯科医院の診療案内の責任者は、院長 李鍾範(イ・ジョンボム)(保健福祉部認証 統合歯科学専門医)です。